カテゴリ:Q&A

自分の将来の考え方

Q 周りをみて、みんな自分の将来にしっかり目をむけているんだと、焦燥感を抱いています。ただデザインについて学んでみたい。そんな気持ちで専門学校に入学しました。勿論、その入り口は間違いではなかったと自分では思っています。興味があるから学びたい、でも、いつまでもそれだけではだめなのですかね…。友人のなかには明確な目標をもって頑張っている人たちがいます。自分も標となるものがないわけではない。でもそれはあまりに漠然としているのです。私はどこに進もうか、進むべきかレールがみえてきません。いつか、いつかの幻想を夢見て夢物語に囚われて。目前の未来は霞がかかっているままです。将来について、尋ねたいことは山ほどあります。自分の強みは何だろう?進むべき道はどこだろう?安定した生涯を送るためにはなにをすべきだろうか?しかしそれは他の人に答えを求めるべき問いではありませんよね。坂本さんは自分の強みは何だと思いますか?また、それはどういったときに気が付きましたか?それから、自分のしたい仕事と将来的に安定した職のどちらを優先すべきだと思いますか?やりたいと思うお仕事があって、でもそれは中々実現が難しい仕事だと思います。その理想を追うのと、もう少し現実に目をむけるのと、どっちが大事なのかなぁと、日々考えてしまいます。長文なわりにただのお悩み相談になってしまい申し訳ないです。

A 他の質問(Q 先生は、いつ今の職業に就きたいと思ったのですか?未だにどの道に進もうか、何がしたいのかがハッキリしない自分に不安になってきているのでお聞きしたいと思いました。)でも答えましたが、先生自身も将来がはっきり見えているわけではありません。学生の時もそうでしたし、今も不安は消えないです。

だから、安定を求める気持ちも強いです。

でも、じゃあ安定を求めるから公務員になるのか?大企業に務めるのか?といえば先生は「絶対に嫌」です(笑)

それよりは「大企業と仕事がしたい」という気持ちが強いです。

なぜかというと、一般的な「安定」とは「自由」とトレードオフだからです。先生は毎日出社するのも、人にこき使われるのも嫌になったので独立しました(笑)

強みですが、強みは自分で考えるよりも、人に聞いた方が早いです。客観的評価の方がいいですね。

先生の場合はシンプルに中の良いお客さんに聞きました。そうしたら、「咀嚼力・理解力」「プロデュース力」「ロゴデザイン」「真摯な対応」という答えが返ってきましたので、それが自分の強みだと思っています。

また、自分のしたい仕事と将来的に安定した職のどちらを優先すべきかというと、まず自分のしたい仕事をとことんやるのが大事だとおもいますよ。

あと「安定した職」って今の時代は難しいとおもいます。

工場や銀行、事務など、将来はAIやロボットに置き換わるとおもうし、単純労働は外国人労働者に安く外注されるとおもいます。

ここ40年で、時代が変わっていますから、過去安定した職業がこれからも安定するとは限りません。

日本は派遣会社が強くて、正規職員はどんどん減っていきます。

実はクリエイティブな職業というのはこれからとても安定する職業なんじゃないかなとおもいます。

アーティストが食べていくためには「パトロン」が必要です。デザイナーの収益の仕組みも「パトロン」と同じだとおもいます。

つまり自分のファンが何人いるかで収入が決まるわけです。

今はSNSやクラウドファンディング等でパトロンを作りやすい環境が提供されています。

ブログやYouTubeで食えるようになるとは30年前は想像もできなかったとおもいますが、

これからもこの流れは強くなっていくとおもいます。

こうした新しい情報や、世の中のながれをふまえると、
理想と現実のどちらかという二者択一ではなく、同時に実現できる可能性も十分にあるわけです。

それこそ、「知的保留」をして悔いのない人生を送ってほしいです。

人生二度なしですからね!

コメント


認証コード9178

コメントは管理者の承認後に表示されます。