倒産しないためのロゴデザイン

倒産しないためのロゴデザインについて考えてみました。

2019年の全国企業倒産は8,383件

毎年、相当な数の企業が倒産しています。
なぜ倒産するでしょうか?

倒産した企業経営者が集まって再起を図る「八起会」という会があるのですが、そこでアンケートをとったようです。

倒産企業の理由アンケート結果をみてみましょう。

1位 : 経営者の高慢、経営能力の過信
2位 : 社員教育の不備、欠如
3位 : 事業目的、目標、計画性の欠如
4位 : 業界情報の不足と環境変化への対応
5位 : 新商品の欠如、技術開発の遅延
6位 : 家庭不和、同族経営の弊害
7位 : 公私混同、経営哲学の欠如
8位 : 決断力、実行力の欠如
9位 : 計数管理の不足と勉強不足
10位 : ワンマン、反省心の不足
1位が「経営者の高慢、経営能力の過信」とありますね。

私も経営者の端くれなので高慢になったり、能力を過信したりする気持ちはよくわかります。

で、私が思うに

1位の「経営者の高慢、経営能力の過信」

を防げれば倒産しないんじゃない?

って思うわけです。

謙虚になれば、ひたむきに努力できる

高慢の反対は、謙虚です。

つまり、倒産する企業の経営者は謙虚さが足りないって事なんじゃないですかね。

自分は新世界の神であるかのごとく立ち振舞い、
実力以上に能力を過信している経営者の行末は想像しやすいですね。

では、謙虚さを作り出す為にはどうすれば良いでしょうか。

自分以外の偉大な存在に目を向ければ「謙虚」になれる

例えば、山登り。

山頂から見下ろした雄大な景色をみたり、

開けた空の大きさを感じる

夜には満面の星空。

「自然」という容赦のない大きな存在を目の当たりにして
自分がちっぽけな存在に思えてくる経験はありませんか?

自然のように偉大な存在が自分自身を謙虚に導いてくれます。

西郷隆盛さんも

「人を相手にせず、天を相手にせよ」

って言っています。

経営者には(っていうか人には)

自分以外の偉大な存在をリスペクトし、

自身を律することが大事。

「天を相手にせよ」

とか言われても

よくわからないという人は、
まずは、過去の偉人をリスペクトしてみると良いです。

京セラの創業者で、経営の神様と呼ばれている稲盛和夫さんは

それこそ西郷隆盛さんをリスペクトしていることで有名です。

基本人間は自己中心的な生き物だから。

高慢な経営者は、
高慢な経営をし、
高慢な会社をつくるわけです。

高慢な会社が支持を失い、
業績が悪くなるのは言うまでもないですね。

経営者がリスペクトするべきものを象徴にする意味

前置きがかなり長くなりましたが、

リスペクトする対象があれば

自ずと経営者は謙虚になるという事です。

このリスペクトする対象とは様々ですが、

・聖賢、偉人
・リスペクトする概念を象徴するもの

などが上げられます。

リスペクトする対象をロゴにデザインすることで

経営者も幹部も従業員も謙虚でい続けられるということです。

自分や会社そのものよりも大きな存在を認識し、

謙虚に粛々と行動する企業が

強くないわけがありません。

松下幸之助が驚愕したモノ

松下幸之助のファン以外には知られていない逸話として

松下電器産業(現:パナソニック)の経営理念誕生ストーリーがあります。

松下幸之助は取引先に招かれ、

とある宗教施設に行く。

タダ働きなのに、

自分の経営する工場の労働より、

楽しげに生き生きと働いている。

それは、理想があり使命があるからだ。

使命のために働くから、生き甲斐と楽しさがある!と

気づきを得ます。

・・・

そうして帰ってから松下電器産業の企業理念づくりに着手するわけです。

え、宗教施設を見学?

そこを参考にした?

以外でしたか?

でも、松下幸之助が天理教を訪問して経営理念をつくった話は割と有名です。

それどころか、欧米の著名企業の経営者は熱心な宗教家である場合が多いです。

リッツカールトンホテルは、「クレド」というカードを従業員に配って社員の意識を高めている事で有名ですが、このクレドという言葉そのものがキリスト教の信条という意味です。

企業も組織集団であり、企業体よりも歴史の古い、宗教の組織マネジメントを参考にしていても何もおかしくはないとおもいます。

※宗教アレルギーの人は受け入れがたいかもしれません。

重要なロゴを作るなら強い組織のシンボルを参考にせよ

ナチスドイツのハーケンクロイツ、大日本帝国の旭日旗を見るとざわつかないですか?

歴史的な事柄は本項では触れませんが、

この2つのシンボルを見てざわつくのは、

ある特定の強い意志をもった国という集団であった事を示しています。

強い組織とは宗教的な側面・・・いや宗教を参考にした組織マネジメントを実践していると私は考えています。

「倒産しない」どころか、より強い企業にしていく為には宗教のシンボルを参考にすることが大事かもしれませんよ・・・という話でした。

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